昭和22年12月10日、北海道大学第二外科学講座の奥田義正先生が第三外科学講座の教授に就任され、専門分野としての北大整形外科学講座が誕生しました。
以後、島啓吾先生、松野誠夫先生、金田清志先生、三浪明男先生が歴代の教授を務められ、平成24年10月、現在の岩崎倫政教授が第6代教授へ就任しました。
現在460名余の同門からは、過去、学内・外へ多くの教授を輩出してきました。現在も他大学では、旭川医大 伊藤浩教授、独協医大 種市洋教授、信州大学 加藤博之教授、独協医大越谷病院 大関覚教授、福島県立医大 会津医療センター 白土修教授、学内では、スポーツ医学分野 安田和則教授(北大副学長)、保健科学研究院 遠山晴一教授、スポーツ先端治療開発医学講座 近藤英司特任教授らが活躍されています。また、札幌市内をはじめ、道内各地の基幹病院を中心に30以上の研修機関を持ち、道内の整形外科治療を主体となって担っています。
大学の教室には、関連講座も含め14名の教員、約20名の研修医、および約20名の大学院生が在籍し、教育・診療・研究に携わっています。診療は、上肢、下肢、脊柱、股関節の4グループを中心として、最高水準の診療ならびに臨床研究に日夜励んでいます。基礎研究は、大学院生を中心に教室内または大学内の他学部とも連携し、軟骨をはじめとする運動器再生医学、遺伝子および分子レベルでの運動器疾患の病態解明を目指した研究等を精力的に行っています。臨床、基礎いずれの分野においても、国際学会での発表や海外一流雑誌への掲載という形で成果を上げています。多くの症例を経験できる豊富な研修病院、過去の蓄積も含め恵まれた研究環境で、優れた臨床医、研究者の育成を積極的に実践しています。